開催レポート⑦ Fエリア|AE86・MR2・ソアラ・スープラ・ハイラックス……トヨタスポーツの饗宴

ノスタルジックオートデイ イン ナミオカ2025のFエリア 開催レポート

第1回 ノスタルジックオートデイ イン ナミオカ 2025、開催レポートの第7回です。今回はFエリアに展示されたトヨタ車たちをご紹介します。

Fエリアのテーマは「昭和〜平成のトヨタスポーツ」。AE86(レビン)、セリカ(ST162)、MR2(AW11・SW20)が計5台、ソアラ、スープラ、そしてハイラックスと、走り好きなら思わず叫んでしまうような顔ぶれが10台揃いました。残念ながらF-01(AE86トレノ)は当日欠席となりましたが、それでも会場随一の熱気に包まれたエリアとなりました。


トヨタ カローラレビン AE86 F-02

ホワイト×ブラックの2トーンボディに「LEVIN TWIN CAM 16」のステッカー、そしてボンネットを全開にして誇らしげに佇むAE86レビン。1986年式のこの1台は、赤いプラグコードとHKSのエアクリーナーが覗くエンジンルームが圧巻で、来場者が入れ替わり立ち替わり覗き込んでいました。テカTEを誂えた足元のホイールも決まっており、オーナーの美学が隅々まで行き届いた仕上がりです。Fエリアの顔として、エントランスにふさわしい1台でした。


トヨタ セリカ 2.0GTR ST162 F-03

ホワイトボディにリトラクタブルヘッドライト、「TWIN CAM 16」のフロントバッジが光るセリカST162。1987年登場の4代目セリカで、スラントノーズとリトラクタブルライトの組み合わせが80年代スポーツカーの象徴的なスタイルを体現しています。ドアミラー、ブラックのフロントバンパーロア、そして適度に落とされた車高がノーマルの美しさを際立たせていました。AE86と並んで展示されたことで、同時代のトヨタスポーツの奥深さを感じさせるコーナーになっていました。


トヨタ MR2 AW11(ネイビー) F-04

深みのあるネイビーブルーのボディが美しいMR2 AW11。1988年式のこの1台は、サイドのエアルーバーとコンパクトなミッドシップシルエットがひと目でAW11とわかる存在感を放っています。4スポークのホイールと適度なローダウンが洗練されたスタイルをつくり、子ども連れの家族が「これ何のクルマ?」と立ち止まる場面が印象的でした。日本初の量産ミッドシップとして登場したMR2の魅力が、そのままボディに宿っています。


トヨタ MR2 AW11(スーパーチャージャー) F-05

サイドに「SUPER CHARGER」のデカールが誇らしげに輝く、AW11 MR2のスーパーチャージャー仕様。1989年式で、ネイビーブルーのボディにブルーのブレーキキャリパーがアクセントを添えています。AW11の中でもスーパーチャージャーモデルは特に人気が高く、隣のF-04と並んで展示されたことで、同型車の仕様違いを見比べる楽しさが生まれていました。来場者が2台を行き来しながら熱心に語り合う姿が微笑ましかったです。


トヨタ MR2 SW20(ブラック) F-06

漆黒のボディにフロントフードを全開にして展示されたMR2 SW20。1990年式で、フロントのラゲッジルームを開けることでミッドシップレイアウトの構造を来場者に見せるという、オーナーの粋な計らいが光りました。BBSのメッシュホイールと引き締まったサイドシルエット、そして隣に並ぶ鮮やかなイエローのSW20との対比が、Fエリアのハイライトのひとつでした。


トヨタ MR2 SW20(イエロー) F-07

会場内でもひときわ目を引いた、鮮烈なイエローのSW20。1994年式で、フルエアロのボディキットとブラックの大径ホイールが組み合わさり、遠くからでも一発でわかる圧倒的な存在感を発揮していました。カーボンワイパーカウルのディテールにもこだわりが感じられ、「スポーツカーはこうでなくては」というオーナーの意志が全身から伝わってくる1台。子どもたちが「すごい色!」と駆け寄る姿が見られました。


トヨタ MR2 SW20(ホワイト×カーボンボンネット) F-08

ホワイトボディにカーボンボンネットとエアインテーク、大型フロントリップスポイラー、そしてゴールドのホイール——SW20の中でも最もアグレッシブなスタイリングを持つ1台です。1999年式の最終型に近いモデルで、経年によって価値が増したSW20の熟成を感じさせます。黒・黄・白と3台のSW20が並ぶという贅沢な展示は、MR2ファンにとって夢のような光景でした。


トヨタ ソアラ GZ20 F-09

ホワイト×グレーの2トーンボディに「2.0 TWIN TURBO」のサイドエンブレムが誇らしいソアラGZ20。1989年式で、大きくアーチを描くフロントウィンドウ、サイドのクロームモール、そしてシルバーの軽量ホイールが上品な佇まいをつくっています。「バブル前夜の高級スペシャリティカー」という言葉がぴったりの1台で、MR2やスープラが並ぶFエリアの中でひとつ大人の余裕を見せていました。


トヨタ スープラ JZA70 F-10

Fエリア最大の注目を集めたのが、この漆黒のスープラJZA70。1992年式で、ボンネットを全開にして展示されたエンジンルームは、ブルーのシリコンホース、大型タービン、精緻に組まれたエンジンが一堂に展示され、それだけで人だかりができるほどの迫力でした。赤い内装が黒いボディと対比をなし、車高を極限まで落としたスタンスと深リムのホイールが「本気の1台」であることを物語っています。Fエリアのトリを飾るにふさわしい、圧巻の存在感でした。


トヨタ ハイラックス YN86 F-11

スープラの興奮冷めやらぬFエリアのラストを締めたのは、ブラックのトヨタ ハイラックスYN86。1997年式で、クロームグリル、BFグッドリッチのホワイトレタータイヤ、そしてスチールホイール風のカスタムが、アメリカンなカスタムトラックの雰囲気を醸し出しています。ダッシュボードにはアメリカンフラッグのサンシェード。なんとブレーキは油圧ではなくエアーとのこと。スポーツカーが並ぶFエリアに堂々と乗り込んできた異色の1台として、多くの来場者が笑顔で写真を撮っていました。


Fエリアを振り返って

AE86レビン、ST162セリカ、AW11 MR2×2台、SW20 MR2×3台、ソアラ、スープラ、ハイラックスと、昭和60年代から平成初期のトヨタスポーツが10台揃ったFエリア。MR2だけで5台(AW11×2・SW20×3)が並ぶという贅沢な展示は全国のイベントでも珍しく、来場者からも「MR2だけでこんなに見られるとは」という声が聞かれました。スポーツカーとトラックが並ぶ懐の深さも、このイベントらしい光景でした。

次回はGエリア、ホンダCR-X・ビート、カプチーノ、ジムニー、RX-7、117クーペ、ベレットなど個性派揃いの車両たちをご紹介します。


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